サーバー構築の第一歩。機材の選定基準。

イクラサーバーの構築(物理編)

こんにちは。えむえすです。

今回はマインクラフトサーバーの構築(物理)をご紹介します。

以前何かそれらしきものを描いたような気もしますが今回はサーバー本体に焦点を当てています。(あの記事自体半年前であれを描いた時よりも知識が増えたってのもあります。)

 

1.マインクラフトサーバーに何が必要か

イクラサーバーに必要なものを一概に「これ!」と言い切ることはできません。
例えばデータセンターレベルのサーバー機材を用意しても回線がソフ○○○○エアーなど激遅であれば回線がボトルネック(足を引っ張る部分)となってしまい全体のスペックが完全に無駄になってしまいます。
全体的にフラットにしなければいけません。
要するに今回紹介するもののどれかが一つでも不足してしまうと不足しているものンレベルにほかのパーツが合わせられてしまうよということです。(我ながら分かりづらいので以下のイラストをご覧ください。)

ボトルネック」の状態

このようにならないようにパーツ構成やサーバー環境を構築してみてください!

⒉メモリ

DDR3/4/5での違い、ECC/非ECCでの違いはあまりありません。重視するのは容量のみです。

通常、まず、サーバーソフトウェアの起動用に200MB程度必要です。

次にプレイヤー1人につき200~500MBくらいを確保した方が良いです。

1GB3人くらいの認識で良いです。

そしてOSやそのほかソフトウェア(DDNSリモートデスクトップなど)を動かすために5GB程度を残します。

その他エリトラ飛行や新規マップロードに対応するため余剰を5GB~持たせておきます。

完全にどのようなサーバーにするかによるのですが、余剰は10人につき5GBくらいと考えた方が良いです。ですが、確保できなくても最低限動きます。

例として、30人規模のサーバーを展開する場合、

200MB(サーバーソフトウェア)+10GB(プレイヤー30人分)+5GB(OS用)+15GB(余剰分)

となり、合計30GB、つまり32GB分のメモリを指す必要があります。(30GBを確保できれば良いので16GB,8GB,4GB,2GBのメモリを各1枚ずつなどの配置でも良いですが相性問題や安定性が担保できない可能性があるため16GBx2や8GBx4の方が良いです。)

3.CPU

次に必要なものがCPU性能です。

CPUは単にコア数が多いものではなく、クロックが高いものが好ましいです。

とはいえ、基本的にCPUが足りなくなるのは経験上、本当に稀有です。

例えばi3に128GBなどはボトルネックだと思います。というのもリモートデスクトップなどを行えばかなりCPUを使用するのでCPUに関しては単にマインクラフトサーバーのものだけを考えれば良いというものではありません。これは先に話したメモリや後述するネットワークなどにも言える話ですがCPUは特にこのサーバー以外のソフトウェアの影響を考えなくてはいけません。(ただし、CLIが触れる場合はSSH接続で管理が可能なので軽量です。)

一つ訂正しおきたいのですが、Xeonが適さないということを話している人がいます。

これ、間違っているとまでは言いませんが完全に正しいとは言えません。例えばE5-2650V4(12コア/24スレッド-ターボブースト時2.9Ghz)のようなものであれば完全に「ただコア数が多いだけ」でありマインクラフトサーバーには適しません。ですが、E-2314(4コア/4スレッド-ターボブースト時4.5Ghz)のようなものであればXeonですが普通に向いていると言えます。

ですのでXeonだからといって一概に向いていないというのは間違っていると言えます。(大多数は向いていないものなんだとは思いますが)

4.HDD/SSD

HDD/SSDは規模にもよりますが多くなくて大丈夫です。

500GBあればかなりの大規模なものでも対応できるレベルです。128GBで問題ありません。

じゃあなんでもいいのかっていうとなんでも良いわけではありません。

まず、費用にするかスペックにするかの選択が必要です。

SSDは早いです。バックアップなども一瞬で終わります。ただし、書き込み量が凄まじいので早ければ1年で上限に達します。なのでかなりの頻度で交換する必要があります。(とはいえ、小規模であれば問題となりません)

一方HDDは少しバックアップが遅いです。また、ランダムアクセス性能の高いものが求められるため、HDDは少し向いていません。ただし、書き込み量という点で見るとこの方が良いです。長く使えますし安いです。

とはいえ、おそらく規模が向上するにつれてNASなどを導入しそっちに保存する事になると思うので、初期段階では基本なんでも良いです。

NASを導入すればRAID0やRAID10などで冗長化かつ高速化が可能です。とは言え、高速化するなら本体側もそれに対応できるようにそれなりのものを導入しないといけないですが。

ちなみに、バックアップはうまくやらないとあまりに時間がかかりすぎるとワールド間でプレイヤー情報に矛盾が生じてしまうことがあります。

とは言え、結論としては特に必須条件は無しです。

5.ネットワーク系

ネットワーク系はまず、最低、上下平均で30Mbps以上必要です。

これに関しては一般的な光回線であれば問題ありませんが、総量規制のみ注意してください。

また、セキュリティー的なリスクも存在します。これについてはこちらのサイトを確認してください。

サーバーは基本的に上り通信を多く使用します。なので上り3~5名につき1Mbps程度をと考えると良いです。

L3スイッチなど買っている人もいますが基本的には必要ありません。NICチーミング(LAG)などを組めば冗長性と速度が向上しますが一般用途では別に恩恵を受けるタイミングはありません。

10Gイーサネットも特に恩恵はありません。

6.その他環境

GPUに関しては基本必要ありません。グラフィックは求められません。CPU内蔵のもので構いません。

UPSがあると良いです。HDDの破損防止や安定稼働のためですね。

ネットワーク系で話したとおり、セキュリティーリスク回避のため、普段使い用の回線と回線を別にした方が良いかもしれません。

また、規模によってサーバーの台数やOSなどを調節してください。

大規模になってくると冷却やブレーカーを気にする必要が出てくるのでお気をつけください。

7.まとめ

今日はマイクラサーバーの構築(物理)についてでした。

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最後までお読みいただきありがとうございました。